2010.08.08

映画『告白』

ということで、映画『告白』。

すごい映画だった。

原作を読んでいると映画化に抵抗を感じることもあるが、
監督は、“下妻”“嫌われ松子”の
中島哲也さんということで期待大!
あのすごい小説(内容・構成・展開ともに)が、
どんな映画になるのか楽しみだった。
そして期待は裏切られなかった!!

もう、冒頭シーンで「うわっ!」と思った。
映画としての世界観がそこにバッチリ描かれていて、
小説をただ映像化するのではなく、
「ひとつの映画作品」として、しっかりと立っていた。

 *

エンドロールが終わって客電がついてすぐ
私の隣で見ていた年配のご夫婦(たぶん)は、
「なんていうか、映画はもっと希望があるものじゃないと」
「そうですよね~」
という会話をしていた。

「うーむ」。
私は観てよかったと思っているし、
友達にも薦めたい映画だ。
でも、上のご夫婦のような感想を持つ作品であることも
事実。

そして、公開からだいぶ経つのに、
劇場に行ったら、
次の次の回のチケットを買うほど満席っていうのは、
今の日本を憂う気持ちになってしまう自分(偉そうに!)が
いるのも確か。
すごくエンターテイメントな作品なんだけどねっ。


(以下、見てない人は、なんのこっちゃ?ですが)
今回、自分に対して新鮮だったのは、
木村佳乃の役
(中学生の男子生徒の過保護すぎる母親という役)に
少し親近感を覚えたこと。
出産前の私だったら同じように感じただろうか・・・。

子供が登校拒否になったら、
引きこもったら、
お風呂に入らなかったら・・・。
子供の変化にどう対応すればいいか分からなくて、
ただ子供を信じていれば元の生活に戻る
(その生活だって、彼女が描いている子供や家庭とは
本当は違うものなんだけど)
と思っているちょっと愚かで怠惰な感じが、
あぁ、私にもそういう部分があるなぁと・・・。

そういえば、この男子生徒周辺の描写については、
小説ではもう少し詳しく語られていた部分だ。
「男の子のお姉さんの独白」があったし。

そして、母親役といえば、主演の松たか子。
この役に関しては、
今の自分には、子供を殺されるということが
あまりも怖いこと過ぎて、
自分に置き換えて想像すると、
途中で思考をストップさせてしまうのだけれど、

ファミレスから歩くシーンが、
なんとも言えず胸がしめつけられた。
いつもは冷たく固い鎧をまとい、
他人を攻撃することでようやく立っている彼女が、
ふとした瞬間に、感情がむき出しになる場面。
松たか子、すごいなぁ。

その他、生徒たちの演技や、映像のリズム感、
色の使い方など、とにかくいろいろと、
すごい映画だった。

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2010.01.10

マイケルジャクソン『THIS IS IT』

すんごいものを観た!
(遅ればせながらですが)

見終わって映画館を出て、はっと気がつくと
無意識に息を「フー、フー」と吐き出していた。
映画からいろんなものをもらい過ぎて
お腹というか体がパンパンに張って熱くて、
無意識に息を吐き出していたのだ。

映画のジャンルとしては
音楽映画ってことになるんだろうけれど、
映画を観るほど音楽好きじゃないし・・・とか、
そこまでマイケルが好きってわけでもないし・・・
って人にも、オススメ!
昨年11月(だったかな?)の公開終了後
すぐに再上映されたのも納得!

リハーサルでこの完成度!
ライブっていうか映画1本撮ってる感じじゃん!
という単純な驚きはもちろんだけれど、
作るとか、伝えるとか、感じるとか、人と関わるとか、
人の営みのいろんなものが凝縮されていたように思う。

歌おう、踊ろう、伝えよう。
マイケル・ジャクソンありがとう。
撮っててくれてありがとう。
観せてくれてありがとう。

私は再上映でクリスマスの時期に観たので、
マイケルはサンタさんだ!と思った。

あぁそれにしても、
人生に無駄なことはないと思っている私だけれど、
マイケルは、
裁判とか嘘とかホントとか駆け引きとかお金とか
そういうことにわずらわされることなく、
たくさん眠って美味しいものを食べて、
もっともっとエンターテイメントを作る人だったのに・・・
と思った。
(マイケルのCDを一枚も持ってない私が
言うべきことじゃないのだけれど)。

あと、影響されやすい私は
踊りっていいなぁと思った(おまえは小学生かっ! 笑)。
使うのは自分の体だけ。
できるできない、揃う揃わない、高さ、速さなどなどが
分かりやすくて、シンプルでかつ奥深い。
常に自分の体を感じるっていいなぁと。
ダンサーを目指すわけじゃないけど
もう少し大きくなったら
子供にダンスを習わせようかな(笑)。

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2008.08.22

映画『ぐるりのこと』

『ぐるりのこと』jは
ある夫婦の10年間の物語。

本当に、とてもいい映画だった。想像以上。
これからの人生を続けるうえで見てよかったと思う。
私にも、つながってくれてる人がいて良かった、
結婚っていいじゃん、夫婦っていいじゃんと思った。

前から“この映画は見たい”と思っていたのだけれど、
地味めな邦画は、
「レンタルでもいいんじゃない?」と夫に言われる確率が高いので、
なんとなく言いそびれていた。

ところが、友達のHちゃんと夫と3人でご飯を食べたときに、
映画を見たHちゃんから
「ぐるりのこと、すごく良かったよ。はたさん夫婦にオススメ。
それぞれ違う考え方や生き方をしている人間2人が結婚して、
いろんなことがある中で、自分は自分でありつつもを、
相手を思いながら、どんなふうに一緒に居続けるかっていう映画。
はたさんに子どもが産まれる前に見たほうがいい気がするなぁ」
と言ってもらい、
夫も“見たい”と思い、私も”それまで以上に見たい”と思ったのだ。

そして、本当に夫婦で見てよかった。
夫婦のやりとりのシーンは、まるで自分のことを見ているみたいで
そうそうそんな感じ!と思いつつも、
ちょっと居心地の悪いような気恥ずかしさを感じるほど。
夫もそう感じたと言っていた。
真剣で滑稽で切なくて苦しくてどうしようもなくて・・・。

映画では、夫婦の物語と同時に、
「法廷画家」という夫の職業を通して、
様々な犯罪による社会的背景が描かれている。
その部分も見応えがあったし、心に残るものがあった。

子どもが産まれたらDVDを見る時間は当分なさそうだし、
あの日友達に薦めてもらわなかったら
見てなかったかもしれないので、
ほんと、このタイミングで見られてよかった。
Hちゃん、ありがとう。

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2008.07.24

映画いろいろ

映画の話つながりで、
比較的最近見て、良かった映画の話を。
2カ月くらいさかのぼるので、
もう公開してないものもあると思うけど・・・。

『JUNO』
とてもキュートな映画!!! 主役のエレン・ペイジがいい!
台詞がいい! 音楽も良かったなぁ。
妊娠した高校生の女の子の物語なんだけれど、
「妊娠」はモチーフとして使われているだけで、
思春期の女の子の
恋愛、家族、友達、大人への思いなどが、ポップに描かれている。
妊娠映画じゃなくて、キュートな青春映画!

『ミラクル7号』
少林サッカーのチャウ・シンチー監督の子ども向け?映画。
夫が見たい!と言わなければ見てないだろうなぁ(笑)。
でも、宇宙人のナナちゃんが、けなげでメチャクチャ可愛かった!
キャラクターに全く興味のない私が、携帯の待ちうけ画面を
ナナちゃんにしたくらい(笑)。
お国柄なのか、笑いのツボの微妙なズレを感じたりするけど、
(思わず笑っちゃうっていう笑いじゃなくて、
ここが笑うとこ! って言われてる感じなんだよね)
ナナちゃんに会えただけでOK!

『幻影師アイゼンハイム』
19世紀末のウィーンを舞台にした、とても雰囲気のある、
ストーリーに引き込まれる恋愛映画。
詳しくは言えないけれど、最後は、爽快感!
恋愛映画だけれど、ミステリーの部分もあって、満足感高し。
エドワードノートンの抑えた情熱がセクシー。

『ミスト』
この作品は、あまり注目されてなかったようなんだけど、
すんごく面白かった。ちょっとグロいけど。
(ここが面白いのよ!って言いたいんだけどストーリー上言えない)。
スティーブンキング原作、フランクダラボン監督・脚本
(「ショーシャンクの空に」「グリーンマイル」のコンビ)と聞いて、
おっ!と思った人は、DVDレンタルが始まったら、ぜひ! 

『プルミエール 私たちの出産』
フランス、アメリカ、ベトナム、アフリカ、日本など、
様々な国の、10人の女性の出産ドキュメンタリー映画。
妊娠12週目くらいにちょうど公開していて、見に行った。
私以上に、夫が「見てよかった!」と言っていたので、
夫婦で見に行ってよかった。
この映画はフランスで作られたもの。
医療が発達して無痛分娩が主流になっているフランスだからこそ
おそらく、そのアンチテーゼ的な背景もあるのだろう。
「医療に頼らない方法」しか選択がない女性
「医療に頼らない方法」にこだわる女性
「医療に頼らなければ」産めない女性
「医療に頼らない部分」を選択する女性 ・・・。
病院以外での自然分娩ということも大きなテーマのひとつにも
なっていた。
それにしても、暖かい南の国のプール(水中)で産むのって、
浮力もあって身体がラクそうだし、気持ち良さそうだったなぁ。

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2008.07.23

伝説の二人

ラジオで、『ジャージの二人』という映画(堺雅人さん主演♪)
のエンディングテーマ曲「伝説の二人」が流れた。
ハルカリが歌っているのだけれど、
うわーっ! すごくヨーチっぽい(幼稚じゃなくて、YO-KING)
メロディだなぁと思って検索。
すると、作曲:YO-KING 作詞:YUKI だった。

軽くジェラシーを感じている自分が可笑しい。


そういえば、この映画の原作は長嶋有さんの小説。
長嶋さんは、真心ブラザーズの桜井さんのブログにも参加して
いるので、なにかと、真心とつながりを感じる映画。

『ジャージの二人』は、
『アヒルと鴨とコインロッカー』の監督の最新作。
アヒル・・・は、瑛太君が出ていることもあって、
ずーっと気になってたのにまだ見てないんだけど、
あらためて、どっちも見なくっちゃと思った。


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2008.06.02

『アフタースクール』

我が家では、俳優の佐々木蔵之介さんを「ラクダ」と呼んでいる。
以前、『離婚弁護士』というテレビドラマの中で、
佐々木さんが「ラクダ」と呼ばれていて、
それがあまりにピッタリだったのと、大好きな俳優さんの一人なので、
愛情も込めて(笑)そう呼ばせてもらっている。

その「ラクダ」こと佐々木蔵之介さんも出演している映画
『アフタースクール』が、
めちゃくちゃいい! ものすごくよくできてる映画です!

原作があるのかと思いきや、
監督の内田けんじさんがオリジナルで脚本を書いた作品とのこと。
この人、すごい!
前作の『運命じゃない人』も、ぜひ見てみたい!

ちなみに、メインキャストは、佐々木さんの他に、
堺雅人さん :この俳優さんも好き!、
大泉洋さん :かっこよくないのに(ごめんなさい!)、
        人を惹きつける俳優さんでですごいなと思う。
そのほか、常盤貴子さん、田畑智子さんなど。

少しでもストーリーを話すと差しさわりがあるので
何も書けないのだけれど、チラシやポスターに書いてある通り、
「甘く見てるとだまされちゃう」、爽快でめちゃくちゃ面白い映画です。
もし見に行く人は、最後まで見てね~。


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2008.05.09

『西の魔女が死んだ』

映画『西の魔女が死んだ』の、
魔女の家が原作のイメージどおりでビックリ!!!
まだ予告を見ただけなんだけど。

この小説は大好きな作品。

映画のセットとして清里に建てられた「西の魔女の家」が
一般公開されるらしい。
まだ映画を見てないから全体像は分からないけれど、
あの世界を直接感じることができるなら行ってみたいなぁ。

公開前の映画と言えば、
『JUNO』と、
『幻影師アイゼンハイム』も早く見たい。


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2008.01.31

DVD『キサラギ』

公開すぐから「見たい~」って言ってたのに、
夫が乗り気にならず、見逃した映画『キサラギ』。
DVDレンタルが開始されてた!

結論は、私の勝ち(笑)。 
とても面白かった!

私が惹かれていた点は、下記の2点。
 ・たったひとつの部屋で展開される物語
 ・出演者

香川照之(『ゆれる』を見てから、すごい!こわい! 怪優だなあと)
小栗旬  (今や、ひっぱりだこ!)
塚地武雅(ドランクドラゴン 間宮兄弟も良かったなぁ)
ユースケ・サンタマリア(つくづく俳優になってよかったなぁと思う)
小出恵介(顔しか知らない・・・)

たったひとつの部屋だから、
きっと、『十二人の怒れる男』、『12人の優しい日本人』みたいに、
面白いに違いない!と思ったんだよね~。

思ったとおり、ストーリーが、とてもとてもよくできていて、
俳優さんたちが、とてもとてもいいです。

金曜日から、如月(2月)だしね。

 *

自殺したアイドル「如月ミキ」の一周忌。
ファンサイトで知り合った男5人が集まって、事件が起きる。
という話。
確かに、このあらすじだけ聞くと、
さえない映画なんじゃない?って感じるかもなぁ。
でも、話の展開が、ほんとーに良くできていて、面白いんです!

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2008.01.09

映画「再会の街で」

映画「再会の街で」が、とてもよかった!

メインのテーマは、
深い悲しみの中にいる男性と、
彼を助けようとする男性の物語。

まず、その大きなテーマの描き方が素晴らしい。

そしてそれと同時に・・・
結婚すると、
独身の自由さや、新しい恋愛へのときめきなんかが、
懐かしかったり、うらやましく感じたりする。
そのへんの気持ちや、家族との関係や感情が
チャーミングに描かれていて、
よくできた映画だなと思った。

ドンチードル(ホテル・ルワンダが良かった!)
アダム・サンドラー(パンチ・ドランクラブが良かった!)が主演。

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2007.10.20

ヒュー

映画「クワイエットルームにようこそ」

内田有紀ちゃんて、すごい女優さんだったんだなぁ。

じんわりといい映画だった。
笑えるシーンもたくさんあった。
いろんなことがつまってた。

人間みんな、何かしら不安定なものを抱えていて、
心や体のバランスを崩すことは、ほんと紙一重。
(って、以前、よしもとばななさんの小説のことを書いたときにも
同じこと書いてたな)
そういうこともあるんだよ、壊れそうになるときもあるんだよ。

でも、生きていれば、
どこにいても、そこには何かしらの生活があり、
人は、そこにいる誰かとの関係の中で、
傷ついたり、守ったり、気づかされたり、気づいてしまったり、
傷つけたり、逃げたり、そして、救われたりもするんだよ。

って、言ってくれてるようで、
松尾スズキさん(監督)の優しさを感じる映画だった。

大竹しのぶ、蒼井優、妻夫木聡、宮藤官九郎など
豪華キャスト過ぎるがゆえの、
なんとなくなマイナスイメージ(ひねくれもので、すみません)を
気持ちよく払拭してくれて、みんなすごく良かった。
中でもやっぱり大竹しのぶさんには、脱帽。
宮藤官九郎も良かったなぁ。

タイトルの「ヒュー」は、
私がすごくすごく共感したシーンのひとつ。
見た人は、きっと、分かると思う。

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