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2011.10.14

三角と丸

うちの夕飯では、おにぎりがよく出る。というか出す。
“おかずとご飯”という組み合わせだと、
うちの2歳児たちの場合ご飯のみが残ってしまうので、
”おかずとおにぎり”という組み合わせになる。

そして、最近はずっと、
ヒダリは三角、ミギはまん丸と決まっていた。
そうリクエストされていた。

その日も同じように
三角おにぎり2個と、まん丸おにぎり2個を皿に乗せていると、
「ヒダリくん、まん丸おにぎりがいい」という。

他の料理の仕上げがあった私は、
そこに時間をかけたくなかったので、
「じゃあ、半分ずつにしよう」と
ひとつの皿に三角とまん丸を1つずつ乗せた。
すると、「ダメーーー!!!ミギくんはまん丸おにぎり!」と
ミギの叫び声が。

「ひとつはまん丸おにぎりだからいいでしょ。
ごめんね。たまには三角おにぎりも食べて」

「ダメーーー! ぜったいぜったいダメー!!!」
ミギは、火がつくと手がつけられないくらいに泣き叫ぶ。
「イヤー!」「まん丸ー!」「ギャー!」「キー!」「ワーン!」
それに加えてヒダリも
「ヒダリくんもまん丸おにぎりがいいのー!」

私の声が聞こえないくらい2人の声が金切り化してきたので
私は息を吸い込んでかなり力いっぱいの声で
「うるさーい!」と叫んでしまった。あぁ。
「全部まん丸にするから!」

三角おにぎりから海苔をベロンとはがし、まん丸に握り直す。
新しくまん丸おにぎりを作ったほうが美味しいしキレイだが、
冷凍ご飯をレンジで温めておにぎりにしたので、
また新しい冷凍ご飯を温めるのは時間がかかるし、
残った三角おにぎり2個を私が食べるのはヘビーだったので、
三角を丸に握りなおした。

握り直している間もミギはまだ泣いている。
「まん丸にするから泣き止んで」と言ってもまだ泣いている。
皿に4つのまん丸おにぎりが並ぶと、
ようやくミギは笑顔になった。

その夜、寝る前にヒダリが
「どうして、うるさいだったの?」と聞いてきた。
母さんは何故僕たちに“うるさい”と言ったのか?と
たずねてきたのである。
有難いけど痛い質問。
あぁ、ヒダリってこういうところがあるのよね。

「母さんの声が聞こえないくらい
ヒダリくんとミギくんが騒いでいたから
うるさいって言ったの」

「きこえなかったから?」
「そう」

ごめん、違うよ。
本当は“うるさい”って言っちゃダメ。
母さんの言葉も言い方も悪かったし、
すぐにまん丸にすればよかった。
それ以前に、少し前みたいに
「今日は何の形がいい?」って聞くべきだった。

なんか書いてたら情けなくなってきた。
なんであのとき、あんなに腹が立ってキレて
「うるさい」って言ったんだろう。
おにぎりくらいのことで…。
この先の自分に思いやられる。


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